大分前に読み始めてはいたのですが、やっとやっと
「人新世の『資本論』」と言う本を読み終えました。
IMG_20220910_124158最新のマルクス研究の成果を踏まえて、
すでに危機的な地球環境をこれ以上破壊せずに
人間が幸せに生き延びられる道を探った内容で、
はああ、どのページも難しい言葉の羅列で
何度も思考停止になりつつも何とか読了。 
で、キーワードは「脱成長コミュニズム」
この時点で「は、はい?」ってなるのですが(笑)
思い切り大雑把に要約すると、(いいのか?)
解体された信頼と相互扶助の社会を再構築し、
市民同士が意見を交換しつつ作り上げていく社会の事。
水、食料、住居、教育、医療など人として必要なものに
「価値」をつけずに公平に受け取れる社会を目指して
今現在活動している世界中のグループや自治体が
徐々に繋がり広がって来ている事実も書かれています。
薄々気がついてはいたものの目を背け続けてきた事実、
先進国の急激な成長が、途上国に住む多くの人たちの
更なる貧困化と言う犠牲の上に成り立って来た事や
経済成長と環境保護の両立は不可能な事、
人権、気候、ジェンダー、資本主義などの問題が
全ては根っこでつながっていて、
私たちの意識改革が重要になっている事なども。

具体的なアクションとしては5つ。
1、使用価値経済への転換。
  ・・・大量生産、大量消費からの脱却
2、労働時間の短縮
  ・・・労働時間を減らして生活の質を上げる。
3、画一的な分業の廃止
  ・・・労働を魅力的にし創造性を回復させる。
4、生産過程の民主化
  ・・・生産プロセスを民主化して経済を減速させる。
5、エッセンシャル・ワークの重視
  ・・・機械化の困難な労働集約型産業を重視する。

えええ、こんな事個人でできるわけないじゃない!?
エコバッグを使うとかリサイクルを徹底するとか、
そんな事ならできるけどこんなアクションはねえ・・・
でも「3.5%の人々が非暴力的な方法で
本気で立ち上がると、社会は大きく変わる」のだそうで、
学校ストライキ、有機農業を始める、環境NGOで活動する、
市民電力を始める、気候非常事態宣言に向けた署名活動、
会社に環境対策や労働時間短縮を求める、などなど
きっと考えれば小さくても何かできそうです。
「1」の大量消費からの脱却はできると思うので頑張る。
意識を常にその方向に向けていれば行動もきっと変わる。
「3.5%の本気の人」になれなくても、
彼らをサポートする人にはなれるのではないか?
今までの自分の価値観や常識も見直しです。



今度はピンクのチョウチョを作ろうと思います。
こんなふうに生地を用意しました。
IMG_20220920_113146この本を読んで、私も色々考えました。
無駄に物を買ったりの大量消費をやめること以外にも
私ができる気候変動の波を押し返すアクションは何か?
まずは「男女平等の社会」を目指すことではないか?
なぜそれが地球破壊に歯止めをかけられるのかは
この本を読んでもらうことにして(笑)
「性差のない社会」にはあるべきではない価値観は
これからどんどん捨てていこうと思います。



今日のリス友。
スモモの木の餌台の上でのんびり〜〜〜
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動画も作っています。


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