日本は成人の日でしたね・・・
今日は私の成人式の着物にまつわる思い出話を。
私が成人式に着た着物は
母方の祖母があつらえてくれた物でした。
昔、祖母が中心となって養蚕をしていたこともあり、
女の子の孫たち(私を含めて6人)に
成人式用の着物を作ってくれたのですが 、
一つだけ通らなければならない「儀式」があって
年上の従姉妹たちがその儀式を次々と終えても
私はなかなか勇気が出せずにいました。

その「儀式」というのが非常に過酷なもので(笑)
「蚕を鼻の上にのせる!」というもの。



母の実家に行く度その「儀式」の話になって、
でも、その頃の私は幼虫が死ぬほど苦手で、
絹を吐くお蚕様でも「絶対無理!」状態でした。
二歳下の妹はこんなのは余裕のよっちゃんイカ、
本当は私より先に「儀式」を終えられたはずですが
私が腹を括る?4年生の時まで待っててくれました。
(私が「先越すな」の圧をかけていた可能性大。

当日、叔父がそれはそれは嬉しそうに(笑)
「じゃ、特別太っておっきいの〜

蚕棚からまるっと太った蚕をつかんできました。
ギュッと目をつぶって息も止めている私の鼻の上に
叔父がデブ蚕をのせてくれて・・・
本当に短い時間だったと思いますが、く〜!



続いて妹・・・彼女は終始落ち着いていて、
ぎゃあぎゃあ騒いでばかりの姉とは対照的に
憎らしいくらいに、余裕ぶちかましておりました。
そして儀式は無事終了。はあ、はあ、はあ



実際に祖母に着物をもらったのはずっと後ですが、
私にとっては忘れられない思い出です。
妹は覚えているかな・・・?
今日の着せ替え人形はヒヨコちゃん。





ちょっともわっと暖かくて、
無数の蚕が桑を食べる音とも言えない音もして
なんだか特別な空間でした。
今思えば蚕部屋の匂いは絹の匂いだったのですね。
祖母は自分で糸を染めて機織りをしたり
そう言うことが上手な人でした。
高齢になってからもただ座っていることがなくて、
クズ繭から糸を引いたりしていたのを思い出します。
なんだか色々懐かしいです。
今日のリス友。
相変わらず毎日のぞいてくるリス友です。
この真剣な眼差しよ・・・(笑)

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