中路啓太著「己惚れの記」を読みました。 
私の大好きな、熱〜い武士の物語です。
IMG_20230528_100025主君水野忠邦のために忠義を貫こうとする家臣、
物集目蔵人(もずめくらんど)が主人公です。
戦国の世から太平の世に移って久しく
武士の凋落が始まっていた天保(1831~1845)の頃、
幕府改革を目指し奮闘する主君水野忠邦のために
無実の罪を被って島送りに処せられたり、
島抜けまでして影から主君を支えようとしたり
「この俺が殿をお助け申し上げるのだ!!!」
と言う信念、つまりは呆れるほどの「己惚れ」で
ただひたすらに忠義を尽くそうとする武士の物語。
蔵人の周りには同じような己惚れ者が沢山いて
妻の菊枝は「夫という人間を誰よりも理解している」
という強い自負と、武士の妻としての覚悟があり、
蔵人をかくまい助けた三河屋の孫兵衛にしても
自分の「人を見る目」に間違いなしという自信があり
そのほかにも蔵人の盟友恩田六左衛門などなど、
それぞれの強い「己惚れ」を貫き通す人間ばかり。
しかも全員が命をかけてその「己惚れ」が本物だと
しっかり証明してしまうのがあっぱれなのです。
今の時代こんな人はただの「ヤバい奴」ですが 
彼らの真っ直ぐすぎるほどの熱い生き方には
やはり単純に感動しました。
結末は全然ハッピーエンドではないのですが、
それでも涙涙で清々しい気持ちにさせられるのは
蔵人が最後まで己惚れ通せたからに違いなく、
ただただ頑固一徹な侍に泣かされました。


「セーラーマーキュリー」に続きです。
ここまで出来ました。ブルーで爽やか〜〜
IMG_20230502_161117IMG_20230502_162638IMG_20230502_164819作業部屋にこもって人形を作っている時は
大抵YouTubeで朗読を聴いているのですが、
ほぼ毎回、山本周五郎氏の作品を選んでいます。
作品数も多いし2時間前後の物語が多いので
作業をしながら聴くのにぴったりなのです。
だいたい江戸時代の侍を描いた作品が多いので
きっとこれからも聴き続けると思いますが、
物語を聴いたり読んだりして号泣するのは
大抵この「侍もの」で我ながらちょっと呆れています。
「おいおい、そこまで本気で泣くかい!?」
鼻水垂らして泣いてる自分に毎回つっこみまくりです。


今日のリス友。
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動画も作っています。


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