貴志祐介著「青の炎」を読みました。 
IMG_20240522_202321湘南の高校に通う17歳の櫛森秀一は、
母と3歳下の妹と暮らす普通の高校生。
ずっと成績も良く友人関係も良好だったのですが、
母の昔の再婚相手・曽根が家に居座るようになり
秀一らの穏やかだった生活が一変します。
秀一の母に金をせびり連日ギャンブルと酒に溺れ、
挙句母と妹に手を出そうとする曽根を秀一は許せず
曽根をなんとか追い出そうとするものの
警察も法律も自分たちを助けてはくれない事を知って
秀一は自らの手で曽根を葬り去る決心をします。

家族の幸福のため「完全犯罪」を目指し、
解剖学等の書籍を読み漁り綿密な殺害計画を立て・・・
確実に曽根の息の根を止めるために実験を繰り返し
友達や彼女に嘘をついてアリバイ作りをし、
遂には曽根の殺害に成功します。
曽根は死後、大学病院で司法解剖されるものの
死因は結局「病死」と判断されて、
彼らの生活も元に戻るはずだったのですが、
そう上手くは行かないのがこう言う小説の定め。
秀一が学校を抜け出し「完全犯罪」を実行したその日、
彼の行動を偶然見かけた人間(以前の友人)がいて、
そこから秀一の「完全犯罪」はまた別の方向へと
動き出すことになります。

最近の小説、特に「現代」が舞台の物語には
本当に頻繁に「暴力」や「虐待」が出て来て
その対象はいつも弱い立場の子供や女性などです。
曽根のような人間に生活を壊されていく側の思いは
当事者にしかわからない苦しみなのだと思えば
秀一のした事も否定出来なくなりそうなのですが、
秀一の心は殺人を犯した事で壊れていくように見えて
結局どこにも行き場のない悲しい物語でした。

秀一の犯行が少しづつ警察によって暴かれていくあたり
読み応えがありましたが、楽しい物語ではないので
あまりお勧めはしないかなあ?
ミステリー好きの人なら楽しめるかも・・・




「シズ」人形、完成しました。
彼女の刀は後で作る予定です。
IMG_20240521_163753IMG_20240521_164014この本の最後に「あとがき」があって、
「作中の殺人方法は(中略)ほぼ確実に失敗します。
間違っても模倣などされませんようお願いいたします。」
と書かれてあります。
でも、秀一の考えた殺害方法は簡単なものではないし、
他にも自分のアリバイ工作等も考えたら、
結局は完全犯罪なんて無理!と言う結論に至るのですが。




今日のリス友。
台所のシンク前の網戸にすがっているピコチン君です。
「ピコチン君〜〜〜網戸に穴が開いたよ!」
IMG_20240520_074133IMG_20240520_073958IMG_20240520_073955IMG_20240520_073952ライブドアアプリでフォローが出来ます。