井原忠政著「足軽仁義」を読みました。
これは、茂兵衛という若い百姓が足軽となり
そこからどんどん出世をしていく姿を描いた
「三河雑兵心得シリーズ」の第1作目です。
1560年の桶狭間の戦いから3年後の事。
三河国(愛知県)植田村に住む茂兵衛17歳は
すでに他界した父に代わって寝る間も惜しんで働き
病弱な母と弟妹を養っている根性のある若者ですが、
困った事にかなり粗暴で、村の者との喧嘩が絶えず、
ある時、愚鈍な弟をいじめ続ける青年たちと喧嘩をし
はずみで一人を死なせてしまいます。
村にいられなくなった茂兵衛は弟の丑松と共に村を出て
松平家康の家来、夏目次郎左衛門に拾われて足軽に。
戦国時代真っ只中の事で、三河国では戦が絶えず
茂兵衛もすぐに戦に駆り出されることに・・・
粗暴なために村では嫌われていた茂兵衛も、
戦の場では肝の座った機転のきく戦いぶりを見せて
兜首を2つも挙げるなど夏目家に貢献していき、
周りからも徐々に認められていきます。
やっと自分の居場所を見つけた思いの茂兵衛は
その後夏目家を離れて、丑松と共に家康の家来に・・・
この時家康はまだ20代前半・・・
「おおお、茂兵衛は家康の家来になったのか!?」
と期待に胸膨らませる所でこの物語は終わりますが、
続きがすでに12巻も出ているので、
(茂兵衛、どんだけ出世したら気が済むの?笑)
この先のお楽しみがまだまだ続きます。
今大人気の時代小説シリーズらしいのですが、
私もとても楽しめました。
茂兵衛、丑松、仲間たち、夏目次郎左衛門も家康も
皆それぞれに魅力的に描かれていて良かった!
ただ一人「乙部」という領主だけは曲者で(笑)
腕の立つ侍でありながら茂兵衛を騙して槍を奪ったり、
姑息で卑怯なのに絶対に憎めない人物に描かれていて
これからこの乙部と茂兵衛の絡みが特に楽しみです。
軽く読める時代小説で、おすすめです。
「イチゴ柄」の着せ替え人形、第4弾です。
生地の柄に合わせて?パティシエにしました。
侍ものや時代小説が大好きなくせに、
日本史は全くダメなので(笑)こう言う小説を読むと
歴史の授業を受け直すようでとても勉強になります。
学校で日本史を学んでいた頃は本当に興味がなくて
テストに出るから仕方なく丸暗記していたようなもので、
誰が何を目指して起こした戦だったのかとか、
私にとっては本当にどうでもいい事でした。
この「三河雑兵心得シリーズ」は、多分もしかすると
家康が征夷大将軍となるまで続きそうなので
楽しみに少しづつ読んでいこうと思っています。
今日のリス友。
久しぶりのピコチン君です。
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