人魚がドレスに着替えたら

美しい自然がいっぱいの、アメリカ・オレゴン州に住んでいます。 手芸が大好きで、今はせっせと着せ替え人形を作る日々です。 出来上がった人形の紹介や日々の出来事、庭に遊びにくるリス友の様子など、いろんなことを綴っています。

タグ:たゆたえども沈まず



原田マハ著「リボルバー」を読みました。
IMG_20231112_145059以前読んだ「たゆたえども沈まず」に感動して
( 「たゆたえども沈まず」を読みました。 )
続編のようなこの本も読んでみましたが、
今回も読後感がとても良かったです。


幼い頃からゴッホとゴーギャンの絵画に魅せられ
美術絵画を学び続けて彼らの研究者となった高遠冴は
今はパリの小さなオークション会社で働く若い女性。
ある時、その会社に「ゴッホを撃ち抜いたもの」
と言う、一丁の錆びついた拳銃が持ち込まれます。
が、依頼人にはその事を証明するものは何もなく、
冴はその曰く付きの拳銃の真実を探るべく
ゴッホの画家としての人生をまた辿る事になります。
「ゴッホを死に至らしめたのは拳銃であった」事は
永遠に変わらない事実であっても、
その時実際に発砲したのは誰だったのか、
どうして発砲したのか・・・それはいまだに謎のまま。
ゴッホが一方的な形で慕っていたゴーギャンとの関係や
ゴーギャンがゴッホの才能をどのように感じていたか、
ゴッホ亡き後のゴーギャンのタヒチでの生活や家族など
冴のたゆみなく続けられる研究と彼女の感性によって
それらが解き明かされていく感じが清々しいというか、
心から敬愛する画家たちへの深〜い愛が感じられて
とっても良い物語でした。
ゴッホやゴーギャン、絵画が好きな人には勿論の事、
あまり興味がないと言う人にもお勧めの本です。



「小池さん」人形、ここまで出来ました。
明日は「ラーメン」登場です、お楽しみに!
IMG_20231003_145515IMG_20231003_151732IMG_20231003_152514「もしゴッホの絵が生前に評価されていたら?」
この「もし・・・」は皆が思うところだと思います。
生前全く絵が売れず弟に頼りきりだったゴッホと、
没後の彼の絵に対する評価には差がありすぎて・・・
だからこそ、その辺にドラマチックなものを感じて
益々彼の絵に惹かれるって事もありそうですが。

原田マハ氏の本はどれも本当に面白いので
また何か読んでみようと思っています。



今日のリス友。
ピコチン君です。
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原田マハ著「たゆたえども沈まず」を読みました。 
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無名画家ゴッホと彼を献身的に支え続けた画商の弟テオ、
同じくパリで画商を営んでいた林忠正と助手・加納重吉、
この4人が紡ぎ出すアート・フィクションです。
史実に基づいた物語なので本当に読み応えがありました。

「『パリは、たゆたえども沈まず』・・・・・
パリの中心部を流れるセーヌ川は幾度も氾濫し、
街と人々を苦しませて来たが、人々はその度に街を再建し
一層華やかに麗しく輝く街を作り上げていった。
パリは何度苦境に追い込まれようとも、
たゆたいこそすれ、決して沈まない。」

これがこの物語の中心にずっと流れているもので、
どんな苦境にあっても絵を描く事をやめなかったゴッホ、
兄の才能を最後まで信じ苦悩しながらも支え続けたテオ、
19世紀のパリで奮闘を続けた忠正と重吉のそれぞれが
「たゆたえども沈まない」存在なのだと思わされます。
生前その才能を認められる事なく終わったゴッホも、
同じ願いが叶わぬまま亡くなってしまった弟テオも、
その時は「沈んでしまった」のかもしれませんが、
結果的にゴッホの絵は世界中の人々の心を掴んで
テオの想いも報われたのだから、やっぱり二人とも
「沈まぬ」存在だったと思うのです。
苦境にもがきながらも描く事をやめられなかったゴッホと
葛藤の中で兄の才能を信じる事をやめられなかったテオに
激しく心を揺さぶられた物語でした。
こんな時にもし、ゴッホの作品を目の前にしたら、
きっと涙なくして観ることはできないだろうなあ・・・
としみじみしました。



今回は「コキリ」を作ってみようと思います。
「魔女の宅急便」編、もう少しだけ続きますよ〜〜〜
人形として可愛くできそうなキャラクターを選んでいるので
それぞれの「人気度&重要度」には全く関係ありません。
で、今回はキキの母「コキリ」です。
まずはイラストから・・・
IMG_20230210_144723ゴッホの事を少し詳しく知る機会になったのは
高校の美術の課題で、ゴッホを調べた時のことです。
画家を一人選んで調べ、発表するという課題が出されて
私はその時ゴッホを選びました。
その頃何となく、ゴッホやゴーギャンの描く強い絵に
とても魅力を感じていたからなのですが・・・

7年前にロサンゼルスの「ゲティ・センター」に行って
ゴッホの「アイリス」という有名な作品を観ました。
Irises-Vincent_van_Gogh copy
ゴッホの作品を実際に観たのは多分この時が初めて。
そこはうるさい規制もなかったので、
もう嬉しくて作品と一緒に記念撮影して来ました。
本当ただのミーハーおばさんでしたよ。(笑)


今日のチビリス。
相変わらずの「アーモンド大好き男」です。
IMG_8255

動画も作っています。


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