高野秀行著「辺境メシ」を読みました。 
IMG_20230301_130154先月読んだ「異国トーキョー漂流記」と同じ著者です。
( 「異国トーキョー漂流記」を読みました。 )
秘境、辺境を旅しながら面白い経験を重ねていく著者ですが
この本は、そこで出会ったと言うかあえて食べてみた(笑)
かなり変わった「食べ物」の数々が紹介されています。
はっきり言って「ゲテモノ」がほとんどです。
昆虫とか蜘蛛とかムカデは当たり前、猿の脳みそとか
「そんなものを食べて死なないのか!?」と思うような
とんでもねーものを色々食べてます。
中には2センチ程の小さい餃子とか竹筒で焼いた魚とか
美味しそうなものもたま〜にあるのですが、
「ゲテモノ」が苦手な人にはお勧めしない本です。

私が面白いなと思ったのは「納豆先進国」が日本ではなく
ミャンマーだと言う話。
ミャンマーの一部では納豆を煮たり焼いたり蒸したりして
昔からいろんな調理法で食べているらしく、
納豆をそんなに食べている国が日本以外にあるなんて、
と、ちょっとびっくりでした。
あとはペルーで食べられている「クイ」と呼ばれる
モルモットのようなデカネズミの串焼きの話。
この串焼き自体は食べろと言われれば食べられそうだし
「ゲテモノ」には入らない気がするのですが(本当か?)
この「クイ」は家畜として飼われていて、屠畜した後には
赤い布の上に横たえて上から黄色い花を散らすのだそうで、
(これは牛や羊の屠畜の際にも必ず行うことらしく)
その動物と神様に感謝すると言う意味があるのと同時に
「こうすると最後までよく世話をしたことになって、
家畜の肉も美味しくなる」と信じられているのです。
こう言う話しを聞くと、現地で本物を見てみたいなあ、
なんて思ってしまいます。
で、一番すごかったのがアマゾンの先住民が作る
「ヤヘイ」と言う幻覚(夢見)ドリンク!
猛烈に苦いその液体を飲み干して目を閉じると
無数のイメージが猛烈な速さと猛烈なリアルさで現れて
1時間で千年の旅をしたような感覚を味わうのだそうで、
うお〜〜〜猛烈にヤバそうな飲み物です。
興味が湧いた方、ぜひ読んでみて下さい。

私が今まで食べた「ヤバ目の食べ物」って何だろう?
イナゴ、蚕のサナギとかは特に珍しくもないし、
大鰐温泉で、ワニ肉を食べたけど普通だったな。
とつらつら思い出してみたら、ありました、すごいのが!
「カリカリに焼いたスズメの頭」ギョエーーー!!!
高野さんに負けてないんじゃない? 
50年以上前の話ですが、(日本昔ばなしの世界)
祖父が雪の上に罠を掛けて野鳥を捕まえていた事があって
そのほとんどはスズメだったのですが、
羽と内臓を綺麗に取り除いて甘辛いタレにしばらくつけて
ストーブで焼いて食べたのですよ。(一体どこの国の話?)
もちろん頭付き、クチバシも付いてる。ギャア!!!
スズメなので、お肉部分はほんのちょっぴりで、
でもそれ自体は美味しかった記憶があります。
で、「頭を食べると頭が良くなる。」と祖父に言われて
あんまり食べたくなかったけど頭も食べました。
よ〜く焼いてはあっても硬くて食べにくかった・・・
まあしっかり味がついてたおかげで食べられたのかな?
ってか、そんなもの4、5歳の可愛い孫に食べさせる?
む〜〜〜祖父も私も結構無茶したな。
辺境でなくてもヤバい食べもの&ヤバい奴らが存在したね。


今日のリス友。
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(今日は人形の紹介はありません。)

動画も作っています。


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