垣谷美雨著「懲役病棟」を読みました。
昔ヤンキーでガラの悪い女医の太田香織(37歳)は、
50代の看護師・松坂マリ江と共に
女子刑務所に半年間の勤務を命じられます。
香織は同僚に「不思議な聴診器」を持たされて
女子刑務所で診察を始めることになるのですが、
受刑者の体にその聴診器を当てるたびに
彼女らの心の声や犯行理由、これまでの来し方などが
映像を伴って伝わってくるように・・・
惣菜430円の万引きで懲役2年の谷山清子(62歳)
夫の暴力から逃れるために夫を殺した児玉美帆(40歳)
男に騙され覚醒剤使用で捕まった山田ルル(26歳)
放火した罪で服役することになった秋月梢(80歳)
彼女たちが犯行に至った経緯を知るに従い
彼女らの苦しみを少しでも軽くしたいと言う思いで
香織とマリ江は職務を逸脱しながら行動を起こします。
一度決まった刑期を短くする事はできませんが、
受刑者が出所後に幸せに生きていけるように
希望や生活の基盤を整えることに奔走する二人です。
女性受刑者は本当にどこにでもいる普通の女性たちで、
「もしかしたら自分もここにいたかも知れない。」
と思わせられるような普通の善良な人々です。
何らかの犯行を犯したとはいえ、特に女性の場合は
犯罪者である前に「犠牲者」であることがほとんどで
DV夫から子供を守るために夫を殺した美帆の場合など
読んでいて辛いものがありました。
が、このヤンキー女医と看護師マリ江の会話が楽しくて
時間を忘れて読める、痛快な物語でした。
この本は「後悔病棟」「希望病棟」に続く本らしいので
いつかこれらも読んでみようと思います。
この本はオススメです。
「チョウジ」人形の続きです。
イラストをもとにこんな風に生地を用意しましたが、
硬めのフェルトで「食」の字を切り抜くのが
思いの外楽しかったです。
解説は元厚生労働事務次官の村木厚子氏です。
彼女の経歴等は詳しくは知りませんが、
以前彼女のインタビュー動画を観た事があって
服役経験(後に無実に)がある事は知っていたので
解説も楽しく読みました。
彼女のインタビューで印象的だったのが、
大阪拘置所に勾留されていた164日の間に
「麦飯」のおかげで肌がきれいになったと言う話。
本当「麦飯」って体にいいんですよね〜〜〜
美肌には麦飯か無糖オートミールですよ、ほんと。
これを食べていたら肌荒れ知らず、間違いない!
と、話が脱線しましたが、このまま終わります。
今日のリス友はモッフーです。
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