フォトグラファーの幡野広志さんと言う方が、
「部屋で写真を撮るときに、
無駄なものを片付けようとしがちなんですが、
30年後に大人になったお子さんが写真を見た時に、
無駄なものに感動するんですよね。
ペットボトルのお茶とか、よく使ってたおもちゃとか
家電とか着てる服も。街の景色や車もそう。
雑味は30年経つと旨味になります。」
と言っていました。
「雑味」=「生活感」と言う事なのでしょうが、
普段私が撮る写真は「雑味」を極力除いたもので、
インスタやブログに載せても「大丈夫なもの」ばかり。
特にうちの中で人形などの写真を撮る時には
背景に変なものが映り込まないように物を片付けたり、
アングルを変えたり・・・
SNSに載せる写真を撮る時は皆そうなのでしょうが、
気が付けば普段の写真を撮る時もそれをやっていて、
「綺麗な写真」ばかり撮るようになっていました。
家族やペットの一瞬の表情を撮ろうと思ったら、
部屋を片付けている暇などないわけで(笑)
だからこそそう言う写真には沢山の情報が盛り込まれ、
後から見返した時に面白みや深みが出るんでしょうね。
今はどこを見ても完璧に綺麗な写真ばかりなので、
すっかりそれが当たり前になってしまっていましたが、
もしかしたら将来「旨味」に変わる雑多なものを
今の私は切り捨て過ぎているのかも・・・?
なんて事を思いました。
子供達が小さい頃は沢山写真を撮りましたが、
その頃の写真にはキッチンのあれこれ、
食べかけのご飯とか色々写っていましたよ。(笑)
でも今は家族の写真をあまり撮らなくなったので、
いざ撮るとなれば場所を選んでポーズを決めて、
と言う事の方が多くなりました。
これからはもっと普段の何気ない家族の様子などを
部屋はそのままに時々撮ったらいいのかも知れません。
まあどっちにしても、作為的なんですけどね。
「サスケ」人形、完成しました。
上の青い服は裾部分だけ縫い込まず、
下にショーツを入れ込める作りになっていますが、
丈が少し長過ぎたかも知れません・・・
SNSで見る写真は、うちの中で撮った写真ならば
どれも整頓された部屋で写されたものばかりですが、
それでも端っこの方に殺虫剤とかハンドクリームとか
そんなものが写り込んでいるとなんだかホッとします。
実際そっちの方が真実に近かったりしてねえ?
私も引き続きSNSは「綺麗目写真」で行くつもりですが
誰もそれが私の全てとは思っていないと思うので(笑)
安心して作為的に行こうと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
今日のリス友はピコチン君です。
おっとりと優しい性格が表情に出ている気がします。
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