先日映画「 コーダ あいのうた」を観たときに
多分その時の不安定な精神状態が影響して?
アカデミー賞受賞作品で評判もいい映画なのに
「つまんない映画だった」とか酷評してしまいました。
私って何様だよ?・・・おば様だよ〜 
( 映画「コーダあいのうた」
本当その時はそう感じたのでしょうがないですが 
当然のことながら、その時自分が抱えてる悩みや思いが
物の受け止め方を大きく左右するっていうのは
よくある事ですね。(左右されない強い心が欲しい。)

で、今回己の精神状態はひとまず横に置いといて?
ずっと観たいと思っていた映画を観ました。
去年公開の西川美和監督の「すばらしき世界」です。 
この監督がこの映画の製作過程について書いた著書
「スクリーンが待っている」を読んでいたし、
この映画の原作である佐木隆三著「身分帳」も読んで
準備は万端でした。
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西川美和監督は、ずっと自身のオリジナル脚本で
映画を作ってきた監督のようで、
原作があっての映画は今回が初めてなのだそう。
以前「ディア・ドクター」「ゆれる」も観たのですが
そんなことも知らずに観ていました。
原作「身分帳」は実在の人物を取材して書かれた
ノンフィクション小説なのですが、
幼い頃に孤児となり生きるために苦労を重ねた人物が
殺人を犯した後長い刑期を終えて「今度こそは!」と
生きづらい世の中を必死に生き抜こうとした姿が
淡々と書かれている小説なのです。
長い小説を2時間の映像にまとめるのって至難の技、
あちこち端折りに端折らないと本当無理な話なので
映画を見る前に原作は読まない方がいいというのは
いつも思っている事なのですが(笑)
いえいえ、この映画は本当によく出来ていました。
また偉そうに映画評論ですが、本当何様?おば様ね
主人公「三上」の役をしたのが役所広司氏で
原作の中の直情型ででも限りなく純粋な人物を
見事に演じていましたよ、役所さんさすが!!!
生きづらさを感じている人が多い今の時代、
誰が観ても胸にグッと刺さる映画だと思います。
ネタバレになりますが、最後には三上が亡くなります。
持病(高血圧症)が原因だったのですが、
彼がとても幸せな気持ちでいる時に訪れた死は
ずっと懸命に生きてきた彼へのご褒美にさえ思えて
私はハッピーエンドだったなと思って観ました。
これは俺様の「絶対おすすめ映画」です。

余談。映画では「三上」が全裸になるシーンが多く
役所さんが脱ぎまくっています。(笑)
その役所さんの裸、なんとも哀愁が漂っていて
お尻のあたりとか「あれ?私のお尻と同じ?」
今時のムッキムキに鍛えられた体とは対極の
年齢なりの衰えと寂しさと悲しさと切なさなどが
まあいっぱい詰まった裸体でした。(笑)
っていい加減にして、役所さんに謝れ!!!
役所さん、親近感感じてしまってごめんなさいね。


今日の人形はピーチだらけの生地が可愛いこの子です。
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原作「身分帳」の中の人物は純粋すぎる人だったようで
それ故に引き起こされるトラブルも多かったと・・・
幼い頃に母親と別れてからは天涯孤独の身の上で、
服役中に詠んだ短歌俳句には母の事を詠んだものが多く
原作者佐木隆三氏の記憶に残った短歌がこれだそうです。

「母親は騙し易しと言う囚友になんの怒りぞ孤児の我」



今日はウサ友。
ウサ友はいつも「もぐもぐタイム」です。
リス友みたいに「ホリホリタイム」だったり
「カイカイタイム」「うとうとタイム」などなど
そんなバラエティーはありません。(笑)
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動画も作っています。


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