津村記久子著「水車小屋のネネ」を読みました。 
IMG_20231229_231910500ページ近い長編ですが楽しく読めました。
1981年春、理佐は18歳、妹の律は8歳。
理佐は高校卒業後短大に通えるはずだったのが、
その入学金は母親が恋人のために使ってしまい、
同時に律が度々その恋人に虐待されている事を知り、
妹を守るためにも理佐は家を出る決意をして
「そば屋のバイト+鳥の世話」という仕事を見つけて
律を連れて新しい街で暮らし始めます。

で、「鳥の世話」という不思議な仕事の内容とは・・・
そば屋の隣には水車小屋があって石臼でそばを挽いており
そこにはその石臼が空挽きをしないように見張っている
賢くおしゃべりな鳥、ヨウムの「ネネ」がいて
そばが残り少なくなってくると「空っぽ!」と叫ぶので
それに合わせて石臼にそばの実を継ぎ足すと言う作業と、
音楽が好きな「ネネ」に曲を選んで聴かせたり
話し相手になってあげたりする事・・・
ヨウムは3歳児ほどの知能があって寿命も約50年の
かなり長命な鳥なのだとか・・・

ほとんど何もない状態から幼い妹と始めた生活は
理佐にとっては毎日が綱渡りのような
本当に不安だらけの心許ないものだったのですが、
彼女たちを守り助けようとする多くの人々に囲まれて
理佐と律はその街で生活を続けることになります。
物語は1981年から2021年まで続き
理佐が58歳、律が48歳になるまでの出来事が
静かに温かく描かれています。

この物語に出てくる人々は本当に普通の善良な人々。
でもそれぞれが持つ小さな良心や優しさが繋がって
誰かの心を救っているのだと言う事を信じさせてくれる
本当に心が静かに豊かになる物語でした。
「自分はおそらく、これまで出会ったあらゆる人々の
良心でできあがっている。」と律が振り返るのですが、
私も又律と同じように多くの人々の良心に助けられて
今があるのだと思わずにいられなくなりました。
大事件も派手な出来事も何も起こりませんが、
ずっと心がほんわかし通しの心地よい物語でした。
時間のある時にゆっくり読むのにおすすめです。



「アリス」の着せ替え人形、完成しました。
IMG_20231229_175647IMG_20231229_175832IMG_20231229_175859このヨウムと言うおうむに似た鳥ですが
「ネネ」が英語の歌を上手に歌ったり踊ったり、
人と会話らしきものを交わせたりするのには
何度もほっこりさせられました。
で、実際にヨウムが喋っている動画はないかと
探してみたのですが、「ネネ」みたいなヨウムは
あまりいないみたいです・・・
喋っても「チン⚪︎」と下品な事を言ったり(笑)
人の声もそんなに上手には真似られていなかったり。
やっぱり人の声の真似なら九官鳥ですよね?




今日のリス友はモフモフちゃんです。
いろんな「モッフー地蔵」をご覧ください。
IMG_0652IMG_0619IMG_0547ライブドアアプリでフォローができます。