原田マハ著「たゆたえども沈まず」を読みました。
無名画家ゴッホと彼を献身的に支え続けた画商の弟テオ、
同じくパリで画商を営んでいた林忠正と助手・加納重吉、
この4人が紡ぎ出すアート・フィクションです。
史実に基づいた物語なので本当に読み応えがありました。
「『パリは、たゆたえども沈まず』・・・・・
パリの中心部を流れるセーヌ川は幾度も氾濫し、
街と人々を苦しませて来たが、人々はその度に街を再建し
一層華やかに麗しく輝く街を作り上げていった。
パリは何度苦境に追い込まれようとも、
たゆたいこそすれ、決して沈まない。」
これがこの物語の中心にずっと流れているもので、
どんな苦境にあっても絵を描く事をやめなかったゴッホ、
兄の才能を最後まで信じ苦悩しながらも支え続けたテオ、
19世紀のパリで奮闘を続けた忠正と重吉のそれぞれが
「たゆたえども沈まない」存在なのだと思わされます。
生前その才能を認められる事なく終わったゴッホも、
同じ願いが叶わぬまま亡くなってしまった弟テオも、
その時は「沈んでしまった」のかもしれませんが、
結果的にゴッホの絵は世界中の人々の心を掴んで
テオの想いも報われたのだから、やっぱり二人とも
「沈まぬ」存在だったと思うのです。
苦境にもがきながらも描く事をやめられなかったゴッホと
葛藤の中で兄の才能を信じる事をやめられなかったテオに
激しく心を揺さぶられた物語でした。
こんな時にもし、ゴッホの作品を目の前にしたら、
きっと涙なくして観ることはできないだろうなあ・・・
としみじみしました。
今回は「コキリ」を作ってみようと思います。
「魔女の宅急便」編、もう少しだけ続きますよ〜〜〜
人形として可愛くできそうなキャラクターを選んでいるので
それぞれの「人気度&重要度」には全く関係ありません。
で、今回はキキの母「コキリ」です。
まずはイラストから・・・
ゴッホの事を少し詳しく知る機会になったのは
高校の美術の課題で、ゴッホを調べた時のことです。
画家を一人選んで調べ、発表するという課題が出されて
私はその時ゴッホを選びました。
その頃何となく、ゴッホやゴーギャンの描く強い絵に
とても魅力を感じていたからなのですが・・・
7年前にロサンゼルスの「ゲティ・センター」に行って
ゴッホの「アイリス」という有名な作品を観ました。
ゴッホの作品を実際に観たのは多分この時が初めて。
そこはうるさい規制もなかったので、
もう嬉しくて作品と一緒に記念撮影して来ました。
本当ただのミーハーおばさんでしたよ。(笑)
今日のチビリス。
相変わらずの「アーモンド大好き男」です。
動画も作っています。
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