道尾秀介著「雷神」を読みました。 
ミステリー小説です。
IMG_20240202_233207幸人(ゆきひと)は両親と姉と暮らす普通の小学6年生。
小さな村でずっと平穏に暮らしてきたのですが、
突然の母の不審死によって人生を大きく歪められる事に。
事故死なのか殺人なのかもわからないまま一年が経ち、
今度は村の大祭の日に、村の実力者四人のうちの二人が
祭りで振る舞われた「コケ(=きのこ)汁」で死に、
残りの二人も病院に運ばれると言う事件が起きますが、
この時も決め手となる証拠がなく事件は未解決のままに。
が、この時に、幸人の父の犯行ではと疑われた事で
家族は村を離れ埼玉に移り住みます。

時は流れ、幸人は結婚し一人娘の夕見(ゆみ)と三人で
平凡に静かに暮らしていたのですが、
ある日、不幸にも4歳の夕見の思いやりが仇になる形で
妻の悦子が車に轢かれ亡くなってしまいます。
悦子が亡くなった原因を娘に隠し通す幸人でしたが、
15年後、夕見が19歳になった時に
悦子の事故の元々の原因を知る男から脅迫電話があり、
娘を守るために苦悩する幸人・・

母の不審死と妻の事故死・・・
幸人は脅迫から逃れるためと母の不審死を調べるため、
姉と共に30年ぶりに生まれ育った村を訪ねます。
そこで、二人が子供の頃には知り得なかった事実が
残酷な形で次々と明かされて行く事に・・・

最近私が読んだミステリーの中では
「方舟」のラストがかなり衝撃的だったのですが、
( 「方舟」を読みました。 )
この「雷神」は「方舟」とは全然違う衝撃でした。
最後に全ての事が繋がって明らかになる時の
「そうだったのか!」って感じは爽快なのですが、
ここで傷つけられる家族がただただ善良なために
負わされる痛みが理不尽で辛いし悲しいし、
そう言う物語が苦手な方にはお勧めしません。

暴力や悪意によって人生を狂わされてしまった人たちの
その後永遠に続く苦しみや底のない悲しみを知ったなら
その人たちが復讐をしようとする時に、
果たして私はそれを止められるんだろうか・・・?
止めようとするんだろうか・・・?
自分がその立場だったら復讐を思い留まれるんだろうか?

最後の一行「この世には、どんな神様もいない。」
は悲しすぎました。




今日のリス友。
カタツムリとポコチン君です。
IMG_0952(今日は人形の紹介はありません。)

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