井原忠政著「百人組頭仁義」を読みました。

百姓から足軽→小頭→寄騎→大将へと昇格しつつ
戦国の世に生きる「植田茂兵衛」の出世物語です。
第10弾を読んでから大分間が開いてしまったので
「あれ?茂兵衛って今どの位置にいるんだっけ?」
とすっかり分からなくなっていました。(笑)
なので前作を見直してやっと色々思い出しましたよ。
前回、真田昌幸に騙されて捕虜となり後に解放され、
無事三河に戻ってきた茂兵衛。
豊臣秀吉の世になり、大きな戦もほぼなくなって
茂兵衛率いる鉄砲隊も実戦で心身を鍛える機会がなく
全体の士気を保つ事の難しさを痛感する茂兵衛でした。
茂兵衛隊は百人の鉄砲隊を抱える「特殊部隊」で
(通常は一部隊に鉄砲隊は二十人程度で構成される。)
家康からの信頼も厚く重用される部隊なのですが、
同時に家康からめんどくさい案件を背負わされやすく
その度に自身の胆力と才覚で乗り切る茂兵衛でした。
今回は「真田との和睦を天下に示す策」として
徳川家の猛将・本多平八郎(真田大嫌い)の娘・於稲と
真田昌幸の長男・源三郎の婚姻の話が持ち上がり、
茂兵衛は平八郎の説得役を押し付けられてしまいます。
また「嫌な予感」が的中してしまった茂兵衛ですが、
何とか平八郎を説き伏せめでたく婚姻の運びとなり・・・
今回も戦の場面はなく、主従関係、家族愛、友情など
人間関係の悲喜こもごもが語られて楽しく読みました。
ペンケース、第3弾です。
この生地は京都の生地屋さんから買ったものです。
これもマリメッコ風。



今日のリス友は、モフモフちゃんです。
雨に濡れてちょっとボサ子です。😅😅😅

