藤沢周平著「凶刃」を読みました。
IMG_20231121_132414これは「用心棒シリーズ」の第4作目。
第1作目はむか〜し読んだ記憶があるのですが、
細かい事はほとんど忘れてしまっていました。

青江又八郎は北国のとある藩に仕える四十半ばの武士。
藩には「嗅足(かぎあし)組」(←名前  )と言う
隠密部隊があり、長い事暗躍してきた組織だったのが
藩の事情で解散せざるを得なくなり、
又八郎は、江戸詰めの嗅足組に解散を伝えるために
密命を帯びて一人江戸に出府する事になります。
その時、江戸で女嗅足をしていた谷口佐知は
かつて又八郎と恋仲だった30代後半の女性。
焼けぼっくいに火がつくように(笑)
又八郎と佐知が密会するだけなら良かったのですが
そうは問屋が卸さない訳で・・・
藩の存亡に関わる秘密を巡っての闇の闘争に巻き込まれ
刺客にたびたび襲われたり、後をつけられたり、
真相を探るべく動く二人は常に緊張を強いられる事に。

又八郎と佐知は何と16年ぶりの再会で、
その間又八郎は妻帯し3人の子を持つ身となっていて、
忍びの佐知と忍ぶ恋をする又八郎で「ダブル忍忍」(笑)
それだけに二人の恋はかなり艶っぽかったです。

が、この本は読み進めるのが大変でした。
登場人物の名前がみんな長くて誰が誰だか覚えきれず、
榊原造酒、谷口権七郎、兼松甚左衛門、村越儀兵衛とか
「あれ?この人誰だっけ?何した人だっけ?」
とページを戻って確かめたりして・・・
侍物語は結構どんなものでも好きなのですが、
武士道に絡めた泣ける場面がなかったので
ちょっと物足りなかったかな?(笑)



「クリスマスオーナメント」完成しました。
小さな鈴がアクセントです。
IMG_20231109_142900IMG_20231109_143019こう言う「忍ぶ恋」が描かれる小説を読むと
世の男性は佐知のような女性に弱いんだろうね〜?
とついつい思ってしまいます。
忍びが身についているとは言え、常に忍んでいて
今の時代あまりいないタイプですよ、ほんと。


今日のリス友は、またまたモッフーです。
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