今年もあれこれ本を読みましたが、
本のページを開いて物語の世界に浸る時間は
やはり何よりのリラックスタイムになりました。
映画やドラマ、YouTubeを観たりも楽しいのですが、
映像のない物語を自分の想像で「絵」にしながら
ストーリーを追っていく時間は楽しい!の一言です。
私が本を選ぶ時は、SNSの「おすすめ」にのってみたり、
王道を行って直木賞とか本屋大賞受賞作品を選んだり、
あとはレビューを読んで見て面白そうなのを買うとか、
そんな感じでいつも本を選んでいます。
「書店や図書館が近所にあったなら・・・」
といつも思うのですが、それは叶わない事なので、
いや、日系スーパーには紀伊國屋が入っているのですが、
店の半分は雑貨と雑誌、マンガ本で占められていて、
大したチョイスがないのですよ・・・
なので、これからも本はAmazonジャパ〜〜〜ンで調達、
これでいく事になりそうです。
では今年の「私のおすすめ本大賞」の発表です。
5冊選びましたが、どれも本当に心揺さぶられた作品で、
順位はつけられないので全部「大賞受賞」という事で。
● 山本兼一著「利休にたずねよ」
( 山本兼一著「利休にたずねよ」を読みました。 )
利休は19歳の時に高麗の高貴な女と恋に落ちますが、
その後、女の小指の爪を生涯肌身離さず生きていきます。
自分の人生を変えた女を胸に、どこまでも気高く・・・
● 木内昇著「櫛引道守」
( 木内昇著「櫛引道守」を読みました。 )
櫛引に魅せられた登勢は、ひたすらに研鑽を積み
櫛引職人の道を脇目も振らずに邁進していきます。
「超絶変わり者だけど、猛烈にひたむき」と言う
私が一番好きな設定の物語でした。
● ディーリア・オーエンズ著「ザリガニの鳴くところ」
( 「ザリガニの鳴くところ」を読みました。 )
アメリカ南部の湿地帯で、一人生きる女の子の物語。
10歳の時に家族に見捨てられ過酷な人生が始まりますが、
心ある人達に助けられて静かに生き延びていく少女。
全編にわたって湿地帯の描写が本当に美しくて、
そこに生きる生命のみずみずしさにうっとりしました。
● 河﨑秋子著「愚か者の石」
( 河﨑秋子著「愚か者の石」を読みました。 )
山本大二郎は殺人罪で、瀬戸巽は言われなき罪で、
北海道樺戸集治監に収容され友人になります。
人権を無視した監獄での生活を生き延びた巽と、
途中で脱獄を図った大二郎の壮絶な生き様が描かれ、
もうもうもう読み応えありすぎの本でした。(笑)
● 村木嵐著「まいまいつぶろ」
( 村木嵐著「まいまいつぶろ」を読みました。 )
多くの障害を持って生まれた徳川家重。
彼の不明瞭な言葉を代弁する通詞として選ばれた兵庫は、
家重が長子として次の将軍になる事だけを願いながら、
私心なくひたすらに家重に仕えていきます。
家重と兵庫の高潔な生き方に鼻水垂らして泣いたよね。
こうして見ると、設定が江戸時代など古いのもが多く
私自身、侍物語、義士伝ものが大好きな事もあって
ついつい選ぶ物語の時代が古くなりがちです。(笑)
が実際、現代物だって結構読んでいるのですよ?
でも今の時代背景のせいか、虐待、家族崩壊、貧困など
すでに大きな傷を抱えて生きる人々の設定が多くて、
正直、辛くなってきて楽しめなかったりします。
ところで、今読んでいる本を読み終わったら、
村上春樹氏の「海辺のカフカ」を読もうと思っています。
はあ・・・村上春樹かあ・・・読みたくないなあ。
が、ここらで春樹作品への苦手意識を克服しておきたくて
時間のある年末年始に一気にやっつける覚悟です。(笑)
とは言え、村上春樹ファンには本当怒られそうですが、
彼は人の心を深掘りし過ぎじゃないかと思うのですよ。
掘って掘って深掘りした挙句、たどり着いた先はと言えば
掘り始めた場所のすぐ隣だった、みたいな?
だったら別に掘らなくても良かったんじゃね?みたいな?
ごめんね、村上春樹ファンの皆さん。
何を言いたいのか全く理解できなくてトラウマになった
「ノルウェーの森」を読んでから30年以上経っているので
もしかしたら私の中の何かが微妙に変化していて(希望)
「え?春樹、いいかも?」ってなる可能性もありです。
ま、可能性は限りなく低いけどな・・・・
今日のリス友は、モフリちゃんです。
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コメント
コメント一覧 (2)
「ザリガニの泣くところ」だけ読んでます。これ良かった!
「海辺のカフカ」はグロいのを文学的にこねくりまわしてて訳わからんになりそうです。笑。
ジャズなんか聞きながら、お高めのスコッチなんか脇に置いて「私って知的かも・・・」って思いながら手にすると楽しめるかも。笑。笑。
来年もブログ楽しみにしています。良いお年を!
Lovable Lovelie
s(ラバブル・ラブリーズ)
がしました