人魚がドレスに着替えたら

美しい自然がいっぱいの、アメリカ・オレゴン州に住んでいます。 手芸が大好きで、今はせっせと着せ替え人形を作る日々です。 出来上がった人形の紹介や日々の出来事、庭に遊びにくるリス友の様子など、いろんなことを綴っています。

カテゴリ:私の日常や日々のこと > 本を読んだ感想



湊かなえ著「暁星(あけぼし)」を読みました。
20261015_11293020261015_113001帯の読者の感想では、深い感動や余韻に包まれる
唯一無二の物語と高く評されているのですが、
フィクションとノンフィクションで物語は紡がれ、
最後が理解しづらく正直あまり没頭できませんでした。
主人公の二人の男女の名前がその時々で変わるのも
意図的であってもこれは結構読みづらかったです。
読みながら何度も寝落ちしてしまったので(←)
その朦朧とした頭でそのまま読み進めた部分も多く
そのせいで物語にのめり込めなかったのかも?
なんて事も思いましたが、違う気もします。😅😅😅
単純に自分の好みに合わなかっただけかも?です。

この物語は「元安倍首相銃撃事件」を彷彿とさせ、
宗教にのめり込み家庭を崩壊させた二人の母親と
それぞれの子供の人生が描かれています。

暁(あかつき)の父は実力派作家でありながら、
何度も文学賞を逃し、苦悩の日々を送っていました。
暁には心臓病を抱え病院で時間を過ごす弟がおり
母はその弟の病気の治癒を願ってか、いつの頃からか
熱心な「愛光教会」の信徒となって行くのですが、
暁が小学2年生の時に父は懊悩の末に自殺を図ります。
そして父の小説に酷評を繰り返し受賞を阻んだ作家が
実は「愛光教会」の権力者である事を知るのです。

一方、暁と同年代の星賀(せいか=星子)は
支配的で否定的な母のもと「良い子」ではあるものの
母の支配から逃れられないままに成長して行きます。
最初は早朝の主婦の集まりに参加していたはずの母が
こちらもいつの頃からか「愛光教会」の信者となり
星賀もまた特殊文字で書かれた教典を書き写す日々へ。
祖母と父亡き後は、母は残された全てを売り払い
教会に献金するようになります。
そして文才のあった星賀は、教会からの後ろ盾もあり
一気に人気作家となっていくのでした。
当然その莫大な収入の多くは教会に入る仕組みで。

暁と星賀・・・
母親同士が「愛光教会」の信徒である事から
教会の集まりで顔を合わせる機会が訪れますが、
幼い二人にとっても「大切な出会い」となって
それ以降の人生へと続いて行く事になります。
偶然のような出会いを何度も何度も重ねながら
暁と星賀は気持ちを通わせて行くのですが、
辿り着いた先は「愛光教会」の権力者の殺害・・・

表題の「暁星」とは「明けの明星=金星」の事です。
夜明け前の一番暗い闇の先で燦然と光る金星の光に
「希望」や「愛」を重ねた物語のように思います。

今朝、私も東の空にピカーッと光る金星を見ました。
この本を読んだばかりだったので特別眩しかったです。





今日のリス友は、モフモフちゃんです。
ひざに手をかけているのがきゃわゆい!❤️❤️❤️
20261014_11050420261014_110508ライブドアアプリでフォローが出来ます。





芦沢央著「夜の道標」を読みました。
20261010_113726元々のカバーの上にこの黒いカバーも付いていて
大分話題になった小説のようです。

小学6年生の桜介(おうすけ)はバスケに夢中で
チームでも主力選手として活躍していたのですが、
学年途中で転校して来た長身の橋本波留(はる)の
自分とはまるでレベルの違うバスケの技に圧倒され
羨望と嫉妬にかられるようになります。
が、ある事をきっかけに二人は急速に親しくなり
毎日一緒にバスケの練習をするように・・・

しかし、桜介は波留の言動に諦念のようなものを感じ
それがどこから来るのかわからずにいたのですが、
大事な試合の直前に波留が交通事故で骨折した事で
波留が父親の指示で「当たり屋」をやらされ続け
父親は毎回相手から金を搾り取っていた事を知ります。
両親の離婚以来父と二人暮らしをしていた波留は
父が留守にしがちな家で一人、飢える事に怯えながら
それでも学校のある間は給食で空腹を満たす日々・・・
そして夏休み・・・

空腹に喘ぐ波留は、とある家の地下室に住む男から
時々秘密裏に食料を分け与えてもらうようになります。
男が2年前に殺人事件を起こし潜服中の身とも知らず。

波留の異常な家庭環境を知り必死で救おうとする桜介、
父を恨みながらも、そこから逃れられない波留、
「この人なら!」と信じていた師を殺した男・阿久津、
殺人犯と知りながら自宅地下室に匿い続ける女・豊子、
阿久津の殺人動機を探り続け逮捕を目指す刑事・平良、
読み進めるほどにそれぞれの苦悩や思いが胸に響いて
苦しくなる物語でした。

阿久津が殺人に至った経緯には、胸が締め付けられて
社会の抱える深い問題に行き着く物語でもありました。
「犯罪」と判断される行いは確かに「悪」なのですが
その背景にあったものを丁寧に見ていったとしたら
もしかしたら一見「善意」と見えるものが重なり変質し
誰かの心を静かに破壊するものになっていたとしたら?
罰せられないだけで私も罪を犯し続けているのかも?

色々考えさせられて、途中から涙が止まらず・・・
楽しい物語ではありませんが、一読おすすめします。




今日のリス友も、モフモフちゃんです。ふふふ・・・
20261008_085225ライブドアアプリでフォローが出来ます。




森沢明夫著「大事なことほど小声でささやく」
を読みました。
20260920_103250この著者の作品を読むのは今回が初めてでしたが、
笑って泣ける人情小説でよかったです。おすすめ!

物語の主人公は、筋骨隆々オカマの権田鉄雄。😆😆😆
身長2メートル越えの超マッチョなルックスながら
オネエ言葉で下ネタ連発、皆を楽しませる存在です。
昼はジムで体を鍛え、夜は「スナックひばり」を営み
ジム仲間から「ゴンママ」の愛称で愛されています。

ゴンママを慕うジム仲間もそれぞれに個性的で、
正体を隠し人気漫画を描き続けている井上美鈴、
美鈴にベタぼれ中のエロ社長・末次庄三郎、70歳。
歯科医の四海良一(ダジャレ?)、高校生の国見俊介、
会社員の本田宗一などなど・・・
ジムでバカ話をして笑っている分には明るく見えても
それぞれが悩みや悲しみを抱え必死の日々です。

ゴンママは繊細な心でそんな彼らの心に寄り添い、
スナックでは悩みに合わせた特別なカクテルを供して
「カクテル言葉」と共に彼らを励ましているのですが、
ゴンママを手伝い名物カクテルを作っているのが
やっと成人したばかりのカオリです。
高校生の時にゴンママに助けられた過去があり
その後スナックで働くようになったのですが、
カオリもまた辛い過去を抱えていたのでした。

常に明るく皆を励まし続けていたゴンママでしたが、
ある時から一人で生きる不安に襲われるように・・・
不安を抱え苦しんでいた矢先、ゴンママは怪我をし
結果、それまで自分が仲間にかけて来た言葉たちに
自分自身が救われる事になるのです。
そして、自分が仲間たちに深く愛されている事にも
改めて気づくことにも・・・

筋骨隆々のオカマママ・・・誰かいたような?
と思ったら「武田真治」がいましたね?😆😆😆
流石に身長2メートルはないけどイメージぴったり!
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ところで一週間前に引いてしまった風邪ですが、
味覚の方は3日ほどで戻り、体調も良くなりました。
風邪を引くと嗅覚味覚がしばらく戻らないので、
今回はかなり早い回復でした。😄😄😄
何より息子達に移らなかったのが良かったです。
そんな訳で先週は仕事があまり捗らなかったので
今週は頑張ろうと思っています。




今日のリス友は、モフモフちゃんです。
20260902_18175320260904_120101ライブドアアプリでフォローが出来ます。




朝井まかて著「阿蘭陀西鶴」を読みました。
20260906_230403朝井まかて作品を読み始めたのは去年の事でしたが、
どの作品も素晴らしく毎回感動して来ました。
そして、今回読んだこの作品は多分8冊目・・・
表題の通り、作家・井原西鶴を描いた物語で
舞台は江戸前期の大阪です。

西鶴は元々俳諧師として俳諧の指導や添削をして
生計を立てていた人でした。
画才もあった人でしたが、ある時から作家業も始め
あの!「好色一代男」で一躍有名に・・・

西鶴には「おあい」と言う盲目の娘と息子が二人おり、
おあいが9歳の時に妻女が亡くなったために、
おあいだけを手元に残し息子たちは養子に出します。
おあいは盲目でありながら、料理も裁縫も達者で、
手前勝手でええ格好しいの父に毎度振り回されつつも
常に客を丁寧にもてなし礼を尽くして行くのでした。
父・西鶴はそんなおあいを常に客に自慢して、
それすらおあいにとっては迷惑な事だったのですが、
西鶴の「好色一代男」の執筆過程で物語を知るにつれ
父への想いが少しずつ変化していく事に・・・

何か障がいがあれば、多くの場合は家の秘密として
隠されて家に閉じ込められるのが普通だった時代に、
西鶴は逆に盲目のおあいを自慢の娘として大事にし、
一見わがまま勝手に周りを振り回すように見えて
実のところは人間観察に優れ、誰よりも人の心を読み
愛情深い人間であった西鶴が描かれています。
同時に妻におあいを託された西鶴の覚悟も描かれて、
おあいは深い幸せに包まれて行くのです。
なので今回もやっぱり最後は涙々で感動・・・😭😭😭
本当にいい物語でした。

「好色一代男」は授業で習っただけで読んだ事もなく、
「好色」と付いているので、「ただのエロ話なのか?」
なんて非常に浅はかな事を思っていましたが、😆😆😆
江戸版光源氏の「世之介」が世の雑多で多様な恋愛を
粋に体験→末路が描かれた壮大な恋愛小説のようで、
初の一般庶民向けベストセラー小説だったのですね。
訳本でも読んでみようかとちらっと思いましたが、
う〜〜〜ん、そこまでしなくても良いかな?(笑)




今日のリス友は・・・
私が上げたクルミをミンミンに取られそうになり
ブチギレてミンミンを追い回しているモッフーです。
モッフー、もう必死です。😆😆😆
20260905_09581220260905_095813ライブドアアプリでフォローが出来ます。




柚月裕子著「ミカエルの鼓動」を読みました。 
20260822_1104343年前に同じ著者の作品「狐狼の血」を読んで以来の
久しぶりの柚月作品でした。
( 「狐狼の血」を読みました。 )

物語の舞台は「北海道中央大学病院」。
外科医として働く西条泰己(やすみ)は、
医療支援ロボット「ミカエル」を病院に導入して
難しい手術を成功させ「病院の顔」となっています。
西条の目指すものとは、ミカエルと技術を普及させて
北海道のような広大な土地の過疎地に住む人々でも
近場で高度な医療が受けられる体制を整える事。
ミカエルが普及すれば、執刀医がその場にいなくても
遠隔操作による手術でより多くの命が救われるのです。

病院長の後押しもあり「ミカエル」による手術を
次々と成功させ順風満帆に見えていた西条でしたが、
ある時、病院長が心臓手術の名手・真木義一を
ドイツから呼び寄せた事から様相は一変します。
真木はロボットを使わない従来の手術の名手、
西条はロボットを使いこなす最先端手術の名手、
患者の命を救いたい気持ちは二人全く同じでも、
西条は事あるごとに真木に反感を抱くように・・・
そして、心臓に難病を抱えた少年の手術をめぐり
西条と真木は激しく対立することになります。

「命を救いたい!」と言う医師らの純粋な思い、
医療関連会社と病院経営者の利害関係の醜悪さ、
重い病と折り合いをつけて生きる人々の想い、
病を抱えた家族を見守る者の心痛などなど、
多くの人々の人生や思いが重なりあいながら
物語が進んでいき、読み応えがありました。

こんな物語を読むと思い出すのが「白い巨塔」で、
唐沢寿明主演の新しい方のですけど・・・
個人的には「大河内教授」が印象的でした。
一言一言が重くて場がキリキリと引き締まる感じ
すごかったなあ〜〜〜😆😆😆(↓)
「一つの症例に徹底的に向き合う。医療の根本姿勢だ。」
Dそして今年父がお世話になったイケメン先生!(笑)
やっぱりお医者さんと言うだけで尊敬の対象で、
それが終始感じが良いとなれば、もう神!ですよ?
ともあれ、この本はオススメです。




今日のリス友は、ミンミンです。
窓から覗いて来たミンミンの背が高く見えたので
「はい?」と思って外を見たら・・・
そこにのっかってたのね〜〜〜😆😆😆
20260819_094748ライブドアアプリでフォローが出来ます。




土橋章宏著「超高速!参勤交代」を読みました。
IMG_7092映画化もされているようですが、面白かったです!
ここしばらく現代物ばかり読んできたのですが、
大好きな「侍物語」を久しぶりに読んで感激!😆😆😆
「侍〜〜〜!会いたかった!」的な気持ちになり
読んでいて幸せ気分でした。我ながら受ける!😅😅😅

物語の主人公は、陸奥国湯長屋(ゆながや)藩の藩主、
内藤政敦(まさあつ)、25歳。
極貧藩でありながら、民は労働の後は野湯に浸かり
政敦もまた民と共に野湯に浸かる気さくな殿様であり
祭り好きな明るい気質の民の暮らす田舎の小藩です。

がある日突然、お上から謂れなき難癖をつけられて
急遽5日以内に江戸に参勤せよと命じられます。
それがならない場合には藩はお取りつぶし確定・・・
元々、江戸への参勤には莫大な費用がかかるもの。
突然の命令に、その費用もなく旅程の日数も足りず、
行列を組む人手もない湯長屋藩は大ピンチに陥ります。

しかし、政敦の指示のもと7人の家臣が知恵を絞り
(うち一人は、雇われ熟練忍者・雲隠段蔵)
段蔵の手引きで山道をひた走り、経費節約で野宿をし
狩りをしながらなんとか食い繋ぎ・・・
要所の宿場では人を雇って参勤の体を整えながら
人々の目に参勤の証拠も残していきます。😅😅😅
途中、彼らの参勤を阻止したい忍びの者と戦ったり
道に迷ったり、政敦とはぐれてしまったり・・・

この本の表題が「超高速!参勤交代」とある通り
コメディ要素と水戸黄門的勧善懲悪要素が混じった
「おいおい、ちょっと上手くいきすぎじゃない?」
と思うくらいの痛快侍物語なのですが、
途中、政敦の生い立ちや段蔵の過去などなど
登場人物たちの辛く暗い部分も多く描かれていて
エンタメ侍物語と言う感じで本当に面白かったです。

湯長屋藩内藤政敦公は実在の人物のようなのですが、
物語の途中、仙台伊達藩の藩主がちらっと登場して
密かに政敦一行を助けていて嬉しくなりました。
時代小説に「伊達政宗」とか伊達藩が出てくると
地元愛炸裂でいつも物語が更に面白くなるのでした。
時代小説があまり好きではない人にも、
これはエンタメ性が強くオススメです。



今日は鳥友です。バードバスで水浴び中です。
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薬丸岳著「天使のナイフ」を読みました。
20260808_125423主人公は、桧山(ひやま)貴志、32歳。
珈琲店経営をしながら4歳の愛実を育てています。
8歳下の妻が、4年前に5ケ月の愛実の目の前で
少年たちに殺害された凄惨な過去があるのですが、
3人の少年達がまだ13歳だったため逮捕はされず、
数年間それぞれの「更生施設」で過ごしただけで
更生したと判断され普通の生活に戻っていて・・・

その間、桧山は少年らを訴えるすべもなく、
逆にマスコミに追われ疲弊していく日々・・・
更には少年らと家族から一切の謝罪も何もなく、
激しい憤りと無念を抱えたまま過ごすうちに、
記者の質問に対して激しい感情を吐き出すのでした。
「国家が罰を与えないのなら、
自分の手で犯人を殺してやりたい。」

事件から4年経ったある日、事件を担当した刑事が
珈琲店に桧山を訪ねて来ます。
事件に関わった「少年B」が何者かに殺されたため、
桧山のアリバイを確かめに来たのでしたが、
今の桧山には復讐以上に娘の存在の方が大切であり、
事件に目をつぶって生きる道を選んでいたのです。
が、もう一度事件の真実を探るべく桧山は動き始め
隠されていた妻の過去を知る事となります。

この物語では「法で裁かれない少年たちの殺人」が
無惨に重なって残酷に人々の人生を破壊していきます。
被害者と、無念な思いのやり場を失ったその家族、
犯人である少年達とその更生を一心に願う家族達の
どうにもならない残酷な現実が描かれていますが、
自分の罪と向き合い一生をかけて償おうとする心が
最後の最後、救いをくれる物語です。
重いテーマですが、読後感は良いです。




今日のリス友。チップモンクです。🩷🩷🩷
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吉田修一著「ミス・サンシャイン」を読みました。
20260802_113340去年「国宝」を読んで大感動して以来、
「横道世之介」「路(ルウ)」を読み再び感動。
今度は「ミス・サンシャイン」を読んでみました。
( 「国宝」(上・下)を読みました。 )
( 「横道世之介」を読みました。 )

大学院生の岡田一心(いっしん)は、担当教授から
ある高齢女性宅の片付けのバイトを紹介されます。
その女性とは伝説的女優「和楽(わらく)京子」で
一心は京子の指示に従って、古い脚本、写真等々を
整理し分類する作業を手伝う事になります。

京子は80代とは言え、年齢を重ねてなお魅力的で
一心は京子の家に通う事が楽しくなっていきます。
急ぐ仕事でもなく、お互いの都合に合わせて
半年ほどかけて作業を続けていくのでしたが、
その間一心は恋をし失恋も経験して傷心を抱え、
そんな事も京子に話して打ち解けていくのでした。

偶然にも京子も一心も長崎の出身で、
京子は被爆当事者、一心はその被爆地で育った青年。
そして、京子は親友を原爆症で失った過去があり、
一方の一心には妹を病気で失った過去があり・・・
半年の作業の間に、京子の女優としての人生や
彼女の思いを一心は知る事となります。
同時に自分の中の苦悩や悲しみを見つめる事にも。
京子と過ごした半年の時間は一心に大きな影響を与え
最後、一心は京子に恋情すら感じるようになるのです。

残念ながら一心と京子は恋仲にはなりません。😆😆😆
でも、一心の瑞々しい感性や柔らかな心持ちが
京子の美しい生き様と重なって、読後感は最高でした。

著者の吉田修一氏自身が長崎市出身という事で、
被爆地で生き、育った人々から見える世界と
その他の人々が見ている世界との乖離のようなものが
時々語られて、胸をえぐられる感覚になりました。
もうじき、二つの「原爆の日」をまた迎えますが、
今ある平和を未来永劫手放してはいけませんね。




今日のリス友も、チップモンクです。
後ろ姿も可愛いです。🥰🥰🥰
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逢坂冬馬著「歌われなかった海賊へ」を読みました。
20260726_110637今年初めに、同じ著者の作品を読んで大感動したので
今度はこの本を買って読んでみました。
( 「同志少女よ、敵を撃て」を読みました。 )

今作も、「同志少女よ、敵を撃て」と同じ時代設定で、
第二次世界大戦末期のドイツが舞台となっています。
登場する場所も人物も全ては外国(人)なので
つい「訳本ではないのか?」と言う錯覚に陥るのですが
その感覚は前作でも全く同じように感じたものです。
その辺の事もあり、他の日本人作家の書く作品とは
最初に受ける印象がすごく違う気がします。
これ、私だけではないと思うのですが・・・

物語の舞台は、1944年ナチス体制下のドイツ。
ヒトラー政権に人々が抑え込まれ言論の自由も失い、
ドイツの敗戦色が増しても誰も声を上げられない中、
自由な精神と活動を求めた10代の少年少女たちが
「エーデルヴァイス海賊団」を結成します。
密告により父を処刑され一人残された少年ヴェルナー、
爆弾オタク少年のドクトル、勇敢な少女エルフリーデ、
街の有力者の息子・レオンハルトの4人がメンバー。

彼らは、愛国心を煽り自由を奪う体制に強く反発し
危険を犯しながらそれらに戦いを挑んで行くのですが、
ある時彼らは市内に敷設されたレールに不信を抱いて
線路の先にあるものの正体を探る事に・・・
そこには収容所と強制労働と言う地獄が広がっており、
「究極の悪」を目の当たりにしたヴェルナーたちは
その地獄を止めるために行動を起こします。
これ以上列車で人々が収容所に運び込まれないように
トンネルと鉄橋を爆破する計画だったのですが・・・

海賊団の中心4人とその仲間たちの生き様が純粋で、
この物語を通してずっと訴え続けられていたのは
強烈な「反戦」であり差別に対する「NO」でした。
「20世紀は戦争の世紀だった」と言われていたので、
21世紀になったら戦争がなくなるのかと思いきや、
止まる事なく常にどこかで戦争が起きているのが今。
市井の人々はただ平和に静かに暮らしたいだけなのに
多くの国家はその思いから離れていくばかりです。

楽しい物語ではありませんが、今回も感動でした。
おすすめです。




今日のリス友も、チップモンクです。まったり中〜
最近チップモンク他の写真ばかり載せていますが、
実は10日ほど前からモフモフちゃんがぱったりと
遊びに来なくなり、ちょっと心配してます。
「もしかして出産!?」とも思っているのですが、
本当のところは分かりません。😭😭😭
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久米宏著「久米宏です。」を読みました。
副題「ニュースステーションはザ・ベストテンだった」
IMG_6958久米さん、今年亡くなられましたね・・・
いつも明るく言いたい事言って弾けていた印象が強く
更には最近の久米さんの映像を見る事もなかったので
亡くなられた時81歳と知りびっくりしました。
勝手にもっと若いイメージだったので・・・

本の帯にもある通り、初の自叙伝です。
TBS(当時はラジオ東京)にアナウンサーとして入社、
ラジオ番組から彼のアナウンサー人生は始まります。
大人気になる番組あり、早期に終わってしまう番組あり
試行錯誤を続け、自分のスタイルを確立して行く事に。
その後テレビに移行し、私も記憶に残っている番組、
「ぴったしカンカン」「ザ・ベストテン」等の司会を経て
人気や知名度は不動のものとなって行きます。

「ザ・ベストテン」の視聴率も高く人気絶頂の時に、
久米さんは「ニュースステーション」の準備のために
「ザ・ベストテン」の司会を降りることを決めます。
黒柳さんの自宅で降板についてじっくり話をした事、
それでも最後まで「ニュースステーション」の事は
秘密にせざるを得なかった胸中などが綴られていて
とても興味深かったです。😃😃😃

あれだけ政治的な事にもはっきり意見を言う人には、
ファンも多い分アンチも多かったと思われますが、
どんな世でも「現政権には常に批判的目を持つべき」
と言う信念のもと発言を続けられていたようです。
奥様が専属スタイリストをしてくれていたようで
なるほどねえ〜とその辺も感心してしまいました。

「ザ・ベストテン」で、百恵ファンの久米さんが
百恵ちゃんの隣にピタ〜ッとくっついて座って
今なら「セクハラ確定!」な事をしていたのが(笑)
懐かしく(?)思い出されました。😆😆😆

最後に本文より抜粋です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
メディア、特にテレビや新聞報道の使命とは、
時の権力を批判する事以外にはないと僕は信じている。
マスメディアが体制と同じ位置に立てば、
その国が亡びの道を歩む事は、第二次世界大戦時の
大本営発表を例に出すまでもなく歴史が証明している。
現政権がどんな政権であろうが、
それにおもねるメディアは消えて行くべきだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




今日はウサ友です。
IMG_6955ライブドアアプリでフォローが出来ます。


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