小川糸著「キラキラ共和国」を読みました。

今回読んだ本はその本の続編です。
( 「ツバキ文具店」を読みました。 )
ツバキ文具店を営む鳩子(ポッポちゃん)は
この続編で結婚をして新生活を始めています。
お相手は、以前から時々お店に遊びにきていた
近所に住む可愛い女の子「QPちゃん」のお父さん。
数年前に妻を不幸な事件で亡くしてから
シングルファーザーとして頑張ってきた男性です。
「ツバキ文具店」にその辺の経緯が書かれていて
鳩子と親しくなっていく様子もあったのですが
詳しい事はすでに忘れてしまっていたので(笑)
あえて「ツバキ文具店」は読み返さずに
それはそれとして、この本を読みました。



どこを読んでも優しくふんわりとした風を感じる
なんとも言えない感じの物語なのですが、
鳩子とQPちゃんと彼女のパパ(ミツローさん)が
お互いの色々な感情に揉まれながらも
少しずつ家族になっていく姿が愛おしく、
それだけに内に秘められた激しい愛情も感じられて
切ない気持ちにもなる物語でした。
鳩子が日々の小さな幸せに心をふるわせて
「どうかこの幸せが長く続きますように・・・」
と祈るような気持ちで暮らしている姿が清らかで
何だか手を合わせたくなるような感じでした。



もちろん今回も代書の仕事を誠実にこなし、
依頼人達に小さな幸せを届ける鳩子でしたが、
特に印象に残った代書の依頼を挙げるとすれば
「亡くなった夫からの手紙」を依頼した女性でしょうか。
生前家族に迷惑をかけ通しだった夫の突然の死に、
泣きたくても全く泣けず四十九日を前に苦しむ彼女が
「夫からの詫び状」を依頼した話・・・

彼女に限らず誰の心にもありますよね・・・
が、自分が常に素直に思いを伝えている訳ではないので
(思いを屈折させて変化球になる事が多いような?)
思いはできるだけまっすぐ伝える努力をしないとね、
とこの本を読んで改めて思わされましたよ。



今日のリス友。
これは・・・ピコチン君でもポコチン君でもなく
「モフチン君」とでも呼ぼうかな?



もう誰が誰だかわからなくなってきた・・・



(今日は人形の紹介はありません。)
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