吉田修一著「横道世之介」を読みました。
この著者の作品を読むのはこれで二作目ですが、一作目の「国宝」がすごい感動的だったので
この作品もかなり期待して読みました。
帯を見たらすでに2013年に映画化されていて
高良健吾さん、吉高由里子さんらが出演のようです。
せっかくなので予告をちらっと観てみましたが、
個性的で魅力的な若者が多く登場する物語のせいか、
本を読む過程で「自分の世之介」が出来上がっていて
「映画の世之介」と「自分の世之介」を重ねるのが
微妙に難しく感じました。あるあるですね?😅😅😅
帯にもある通り世之介・18歳の青春記なのですが、
描かれるのは世之介が長崎から東京に出て来てからの
一年間に出会った人々とのあれこれ・・・
大学進学のために東京に出て来た世之介ですが、
生来のお気楽&押しには弱いが真っ直ぐな性格で
人々に笑いと安息のようなものを与えていきます。
サンバクラブへの強制入部、友人の想定外の結婚、
ゲイの友人宅に夏季限定の居候、お嬢様との恋など、
世之介の人見知りしない性格がそうさせるのか、
人々は知らぬ間に世之介に癒されていて・・・
彼の最大の魅力は等身大の自分を知っている事。
それ以上でもそれ以下でもない自分を受容していて
だからどんな人にもどんな事にも正面から向き合えて
そのまま受け入れるしなやかな強さがあるのです。
本人すらもそれを強さや美徳とは自覚しておらず、
なんだか飄々としたおかしみで溢れた人間・・・
目指しても簡単には辿り着けない所にいる気がして
私が一番、こんな人になれたらと思うタイプの人、
それが「横道世之介」でした。
18歳の若い男子の青春そのものの物語でしたが
還暦過ぎおばさんでもすごい楽しめました。
読後感は清々しく最高なので超おすすめですが、
最後の最後のページでは号泣必至ですよ。😭😭😭
今日のリス友は、雨の日のチビリスです。

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