澤田瞳子著「火定」を読みました。
帯に「『天平のパンデミック』を描いた衝撃作!」とあったので、どんな疫病が流行ったのかと思ったら
こちらは「天然痘」が猛威を振るった時代の物語。
物語の舞台は730年代の奈良時代。大昔や!
飛鳥から寧楽(なら)に都が移されてから約30年後、
新羅から帰国した使徒達から「天然痘」が都に広まり
治療法もほぼないままに多く人が犠牲になります。
京内の病人収容と治療のための施設「施薬院」で働く
21歳の蜂田名代(なしろ)が主人公なのですが、
出世とは無縁の施薬院で働く事に嫌気がさしていて
一刻も早く辞めたいと願っていた矢先のパンデミック。
大勢の患者の看病と同時に多くの死に向き合い、
また、恐怖の中で壊れていく市井の人々の姿を通して
確実に成長していく名代の姿が描かれています。
「この小説はコロナ禍を題材に時代を奈良に置き換え
書かれたものなんだろうね?」と最初思ったのですが、
いえいえ、コロナ禍の3年前に刊行されたものでした。
本当に驚いたのは、コロナ禍を予見していたように
今も昔も全く変わらない人心や生き様が描かれていて
それだけでも本当に読む価値あり!でした。
得体の知れないものに恐怖し家の中に閉じこもる人々、
怒りや恐れを特定の人や国にぶつけ暴走する人々、
怪しい信仰にすがったり、お札に高額を払う人々、
混乱の中でも平静を保って病と闘う医師たちなど、
つい最近私たちが経験した世界と寸分違わぬ世界が
この本には描かれていて、半端ない既視感でしたよ。
ただ最後の最後は「まとめ感」が強くなった気がして
それまでの描写がすごかっただけに残念でしたが、
それでも、この時代小説は間違いなく圧巻でした。
「ハリーポッター」を全巻読破したと言う友達から
「彼らのペット?相棒?も作ったらどうだい?」
とアドバイスがあったので素直に作りました。😆😆😆
時間がかかった割には似てませんが(ダメだろ!)
雰囲気だけは爆上がりした気がします。😅😅😅
白フクロウの「ヘドウィグ」
コミミズクの「ピッグウィジョン」
茶猫の「クルックシャンクス」名前長くね?






最後に本文から一部抜粋・・・「病に侵され、無惨な死を遂げた人々の記録は
後の世に語り継がれやがてまた別の人々の命を救う。
だとすれば彼らの死は決して、無駄ではない。
この世の業火に我が身を捧げる尊い火定だったのだ。」
今日のリス友。
いつものチビさんかどうかは分かりません。
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